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上級者向け?の遠足

出来事

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上級者向け?の遠足   ―お母さんと子どもが“何気ない楽しみ”を作り出す―

行きの観光バスの中で「今年の遠足は、雨は降らないけれど“上級者向け”の遠足です。イベント的なお楽しみはありません。仲間で小さな楽しみを探しましょう」と宣言し始まった遠足となりました。それは、事前の現地情報が散々な内容であったからです。「夏に日照時間が短く育っていないため、芋ほりはできない。」「栗は先日きた団体が5キロしか拾えなかった。ないよ!」というのです。その上、毎年行っている芋を掘りを終わった場所での、裸足リレーやお相撲も「今年は掘っていないので場所が空かない、暴れないでね」と言われてしまったのです。

そこで近くの広場や田んぼのあぜ道、ザリガニ釣り、林の中など探し検討したのですが「どこも使えない、ゲートボールをしている」などいわれ八方ふさがりの状態となりました。数日前の保育者の打ち合わせでは、この状態なので“今年なりの素朴な楽しみをクラスごとに探そう”ということで、あるクラスは改めて「“センスオブワンダー”をお母さんに読んでもらおう」とか「ジュースやケーキを作って準備しよう」など、動き始めました。

当日は、とにかく虫を捕まえ、アリの巣をじっと眺め、泥団子を作り、木の実や落ち葉、枝を集め昼食の会場に並べました。そして、秋の林を散策し、芝生を飛びまわり、芋畑で転がり続けた涙の泥相撲もやってしまったのです。楽しかったね!保育者だけが盛り上げようとするのではなく、お母さんたちと子ども達が主体となって共に小さな秋を見つけて楽しみ、何気ない自然を(突然の大雨も含めて)仲間で楽しみに変えていく姿を、ほんとに嬉しく感じました。

あの、お母さんまで一緒に裸足になった芋畑は、なんだか不思議と気持ちよかったね! 皆さん、今回の遠足は、いかがでしたでしょうか。