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こどもたちと作るフェスティバル、年長ダンス

出来事

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こどもたちと作るフェスティバル、年長ダンス    ―保育者の苦悩―

(あるクラス担任の声)
 保育者が考えた流れを練習するのではなく、「子どもたちと一緒に作る」という思いを持ち始まった長のダンス。年長全員で考えるのではなく、コーナー活動(午前中の自由遊び時間)の中で関心を持つ12~3人子どもたちと音楽を聴き「めっきらもっきらどんどん」のお話しや、感じるイメージを表現できるように作り、その子どもたちが仲間に伝えるようにダンス作りをいっています。「しっかかもっかかは、モモンガみたいに走りたい」という子。音楽に合わせて勢いよく走りますが、勿論子どもたちからの新しい動きは簡単には出てきません。「年長らしい事にも挑戦してみたいんだよね。みんなのダンスがピタッと合うとか、難しいポーズをするとか。」と保育者が言うと、幾つかのポーズを考え、踊りながら音楽に合わせていきました。子どもたちと対話をしながら作るダンスは、ただただ教え覚えるという大人からの一方的な活動と違い、思いがけない子どもの言葉に気づいたり、普段静かな子が体で表現したりと、保育者にとっても新しい発見のある時間です。しかし、様々の子どもたちが一緒に活動すること、子どもたちの経験の中から考え表現する難しさ、『フェスティバル』という期限がある中で行うこと、大人の思いや都合等、保育者にとっては難しさを抱えながらの緊張感ある挑戦のように感じていました。

少しずつ形になり始めた頃、幾つかの動きも出てきている中だったこともあり、それを組み合わせてダンスを組み立ててゆこう、次を考えないと間に合わないのではないかな・・・と思いが保育者の中に出てきていました。「新しい所を考えたいから、ここは先生が考えておく(動きを組み合わせておく)ね。」と、不意に言葉にしていました。「えっ。先生が決めるの? Aたちがやるんじゃないの??」振り返りながら、キョトンとしたような呆気にとられたような表情で、A君が静かな声で呟きました。(A君は、ダンス作りに意欲的でコーナー活動でも毎日一緒に作っていました。)「子どもたちと一緒に作る」という思いを持ちつつも、大人の思いや都合が優先してしまっての保育者のことば。「子どもたちと一緒に作る」とは、どんなことなのか…