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松ぼっくり 見つけたよ ―春の園外保育―       

出来事

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春の園外保育。小さな木の実を見つけ、袋いっぱいに集め続けるK君。お弁当の時間になりみんなの所にやって来ると、「見て、こんなにいっぱい!!」と少し自慢げにみんなに見せていました。
写真を撮る時間になりましたが、もっと木の実を見つけたいK君は1人(ボランティアのお母さんがそっと一緒に。)木の実を探しに出かけました。「写真撮ろうね」「やだ!もっと見つける!」「みんな待っているよ」「やだ!」浮かない顔のK君は、その後、少し苛立ったように過ごしました。

保育後、全体の時間が気になりK君の思いをゆっくりと聞たり、寄り添えていなかったのではないか? K君にどう伝える事が良かったのか? 園外保育を楽しめたのだろうか?と保育者間で振り返りました。

翌日、K君はどんな顔で登園してくるのだろうかと、そわそわする気持ちで迎えました。
「松ぼっくり お母さんにあげた‼ ほうれん草(芝生)もあげたよ‼」「先生、昨日面白かった。また見つける。」と昨日とは打って変わって笑顔で登園。昨日の様子と重なり、K君はどんな気持ちなのかと思いを巡らしながら一緒に過ごしました。  

絵を描くと・・・   (2年目保育者の記録より)
「先生、紙! 早く‼」 待ちきれずに紙をもらうと、迷うことなく水元公園で袋いっぱい拾った松ぼっくりを描いていました。K君の中で、松ぼっくりがとても印象的で、1番楽しかった事だったんだと感じました。最後までずっと描き続け、「これは、○○だよ」と描いた絵を、にこにこしながら指さしながら教えてくれました。子どもそれぞれに描いているもの、表現は全く違うけれど、色々な事がそれぞれ伝わってくる表現ではないかなと感じました。

(保育者より)