魚の手開き 地引網遠足に向けて
4月の年長体験でクラス9名の年長児と商店街に買い物に行きました。魚屋さんでイワシを選ぶとおじさんにお願いし目の前で手開きを見せてくれました。
この時期、海の遠足にも繋がって欲しいと思い、子どもたちとイワシの手開きをし、味わう事を繰り返しています。年長を中心に手開きをしていると、「やりたい!」とやってくる年中児。いざやり始めると、ぎゅっと手を後ろに回し「血が出てきた…。怖い。今日は見てるだけにする。」「あとで、食べるだけにする・・・」と、硬い表情で年長の様子をじっと見ています。
K 「魚の中には、人間と同じものが入っている。腸とか血とか。」
M 「この魚は、どーして死んでいるんだろう?」
「でも、泳いでる魚は生きてる。生きているのは命があって食べられないんだよ。」
S 「死んでも命はあるんだよ。でも動かないだけ。だから(命を)食べるんだよ。」
K 「違う!!人間は力がついて大きくなる為に魚とか肉とか食べるんだよ。力がつくといつもと違う事が出来るから」
S 「でも、魚のお腹とかぐちゃぐちゃでキライで食べたくないけど、(手開き)自分でやったら少し好きになった。少しだけ・・・だけどね。」
Ⅽ 「Hは凄い好き。だからいっぱい食べられる。大きいの食べたい」
K 「この前の手びびき(手開き)骨と血が怖かったけど、今日は出来た。でも血が怖かった。でも少し食べたい」
お家でもお母さんと一緒に手開きをした年長K君。数日後、年中だけで挑戦し苦戦しているところへやって来て「やろうか?」と声を掛けると、あっという間に3尾の魚を開いてしまいました。「年長って凄い・・・」と驚く表情の年中児たち。季節を味わい、命をいただいている事、日々の当たり前の食事を美味しくいただく事などが、子どもたちと共に神様に感謝しながらの生活となることを願っています。
(クラス担任)
*写真は年長探検に向けた、あるクラスの年長児による準備