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ファンタジーの世界と現実を行きかう子どもたち

出来事

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~お別れ遠足~

ファンタジーの世界と現実を行きかう子どもたち(年長 Hちゃん)

お別れ遠足に向かうバスの中、「今日楽しみ。アフリカでオカピー見つけるんだ!! アフリカって遠いんだよ。今はバスに乗ってるけど、多分飛行機で行くと思うんだ。 パパは大会で北海道に行ったことがあるんだけど飛行機に乗ったから。 同じくらい遠いからね。」と楽しみに話します。

横浜ズーラシアに着き、硝子越しにオカピーを見ている間も、「目から涙が出てる。 あの草はアフリカの草だね」「アフリカって怖そうって思っていたけど、いろんな動物がいて楽しい!!」と話します。
しかし、歩きながら・・・「先生、ここアフリカじゃないんでしょ。だって飛行機乗らなかったよね。歩いている人もジャンボって言わないし。」とプンとした表情で言い出しました。

「そうだね、アフリカじゃないけど、みんなといろんな国に来たみたいで先生は凄く楽しいよ」と答えました。 もう6歳の年長。現実もしっかりとわかっているのだと思い、これからの時間をどのように過ごすのかと思いを巡らしました。 次に小さなヤマネコを見つけました。岩の後ろに隠れ見えなくなると、「あっ!! 大丈夫。望遠鏡持ってきたから。」と真剣な顔で急いでリュックから出した望遠鏡は、トイレットペーパーの芯で作ったものでした。 「あー、良く見える。やっぱり望遠鏡持ってきて良かった。これ、無線にもなるし。」  きっとお父さんから借りた望遠鏡を出すのだと思っていると、出てきた手作りの望遠鏡。

そしてお弁当のお祈り。「今日はお別れ遠足にアフリカに来ました。 お母さんが作ってお弁当ではなくてお弁当やさんの作った美味しいお弁当です。ありがとう。後で、日本に帰れますように。」
お弁当を食べていると、「おにぎりにおかかって書いてある。アフリカの人、日本の字書けるのかな??」と、不思議そう。

現実の世界を知りつつも、ファンタジーの世界を楽しみアフリカや韓国、ネパールにも行ける子どもたち。今の年齢だからこそ楽しめる、幸せな時だと感じました。

(クラス担任)