自分でできるのですね！

夏期保育期間（８月中）、あるお母さんがお手伝いくださる“シャボン玉コーナー”に２人の年少男の子が「シャボン玉したい！」とやってきました。お母さま方には事前に「できるだけ声掛けを簡素にして、遊びを助けるような手は出さないように」とお伝えしていたので、「どうぞ」とだけ声をかけ、さりげなく見守って下さいました。

初めての遊びのようで石鹸水の作り方が分からず一瞬戸惑うようにしていましたが、すぐに周りを見て石鹸の削り方や器の使い方、水の量、よく混ぜて溶かすなどを真似るように扱い始めます。また、削る石鹸の量もよく分からないため「これぐらいでいいの？」と近くの子に聞きながら、作っていきました。時間をかけて作られた石鹸水の濃さなど、大きなシャボン玉ができるように大人が口を出したくなるのですが、自分で何度も調整したり工夫するような姿を望み、保育者は目の前の子どもに対して今何を意識すべきかを考えていきたいと思わされました。彼は自分で作ったものを大事に持ち、なくなるまで吹き続けていました。

一連の様子を見ていた、お手伝いで座っていたお母さんが一言、「大人が教えなくても、自分でできるのですね！」と保育者と話していました。