動物と生活する

こんなタイトルとしましたが、現代社会では“共に生活する”には無理があり過ぎます。衛生面や危険、健康的に飼育を続ける手間、感染する病気など、子どもと生活するのは、親から敬遠される要素が多くあると思います。また“共に生活する”とは餌を作っている、掃除しているだけとは違うのだとも感じています。しかしながら、地方の牧場で家畜を飼い生計を立てているようなことも真似出来るはずはなく、幼稚園で出来ること、すべきこととは何かを子どもの姿から日々考えさせられています。

新学期、毎日チャボを抱きかかえて遊んでいる子どもや、座り込んで遊んでいる子どもたちのなかを散歩してあるくブタがいる風景、１０数羽のアヒルを、手を叩きながら追っている姿は、その時必要としている子どもの状態や思いを感じることができます。そして、その裏で毎年、生まれたり死んだりを子どもたちと共に経験しています。