素朴なことを感じ心動かす 秋の収穫遠足
今年も、当然のように雨の遠足へ行ってきました。表向きには”芋ほり”"梨狩り”"栗拾い”なのですが、雨が降り続けることが想定されていましたのでバスの中で”雨の田舎道を散歩しましょう”と雨が降っているからこその楽しみへと変更し皆さんに話しました。あるクラスでは「センス オブ ワンダー」の一説を読んでみたり、またあるクラスでは子どもの頃の雨の楽しみをお父さん、お母さんに話してもらいました。
雨で芋ほりを中止としたこともあり、ゆっくりと栗林で過ごし栗よりもコオロギ探しに夢中になっていたり、梨園では自分の顔の大きさぐらいある梨(新高)を多くの子どもたちが丸ごとかぶりつき、年少さんでも食べ尽くしている子どももいました。また、お散歩では、広い田んぼの横を歩き大きな水たまりを見つけると、長靴でじゃぶじゃぶと飛び回り最後には座り込んで遊んでいたり、栗園では切り株の空洞となっている穴の中から2、3匹のコオロギの鳴き声が響いてくるのを発見し静かに耳を傾けていました。どの楽しみもレインコートをきての雨の中なのですが、その状態を楽しむかのように黙々と新たな発見を繰り返していました。それらのことを雨の中で共に感じ楽しむお母さん、お父さんたちの姿があるから子どもたちの自然と楽しむ姿があると強く感じられた遠足でした。
翌日の幼稚園では、多くの子どもたちのお弁当に”栗”や”梨”が秋を感じさせるように並んでいました。