普段は気にも留めなかった歌詞なのに・・・
保育時間中に何気ない遊びにより剥離骨折となってしまった年長女児Mちゃん。数日後に青空フェスティバル(運動会)での年長リレーや園にお泊りするお泊り保育を控え、やっと仲間での活動が始まることを期待し張り切っていたMちゃんの落胆ぶりには声のかけようもありませんでした。ご家族全員が同じ思いであったのです。
しかしながら、その剥離骨折をギブスで固めた状態で登園し仲間に声をかけてもらい、お父様に高く持ち上げられてバレイを踊り(フェスティバルの仮装)、年長リレーでは合図をかける役となり、お泊り保育では皆と寝泊まりし、おぶられ山を登り途中は仲間と歩くこともできたのです。はたから見ていて仲間に支えられ生活していく姿には“ほっ”とし安心させられました。
ギブスも外れ通常の生活が戻り始めたころ、ふと、お母さまから声を掛けられました。「この讃美歌の2番をあの頃何度も歌っていました。心配だけどイエス様が一緒にいてくれる、と言ってました」と、お母さま。その歌詞は「一人でひざ抱えうつむいてしまうそんな時、イエス様が立ち止まり一緒にいてくれた・・・」といういつも皆で何気なく歌っていた讃美歌だったのです。リレーに出られなくて見ているだけの自分と重なったのか、心に響いていたようです。
子どもにとって大きな試練を、神様は結果的によい経験としてくださったことにお母様と共に感謝を感じる時となりました。