年長台車作り
(写真は他クラスの年長児)
遠足に向けて、年長さんで「掘ったさつま芋をどうやって運ぶか」という話し合いをすると、「棒につけて担ぐ」「段ボール箱に紐をつけて引っ張る」「袋に紐をつけて鞄みたいにする」と色々なアイディアが出る中で、話し合いではいつも一歩引いて聞いているYちゃんが「あのさ、いいこと考えた。タイヤをつけて引っ張る!」と自分から積極的に話しました。斬新なアイディアに「面白い!」と感じましたが、「タイヤどうやって作るの?」「タイヤつけるとガタガタするよ」など子どもたちから難しそうだという意見もあり、元々タイヤが付いている台車を使おうという事になりました。
保育者もその場では他にいい考えが出ず台車を準備しておく事に。しかし準備をしながらも、いつになく真剣に話していたYちゃんの表情や、他の年長さんの「出来ない」という言葉を思い返すうちに、やはりYちゃんの思いをどうにか形にしたいと考えるようになり、翌日園長先生に相談しました。園長先生が「面白い!なんとかやってみよう!」と話してくださり、事前にYちゃんや年長さんに「Yちゃんのタイヤの話が面白いと思ったから、みんなで作ってみたい!」と伝え、年長全員で園長先生のところに行くことにしました。
「何かタイヤになりそうなものないか?」「ここを切ったら出来そうだな」と園長先生と一緒に材料を集め、「僕が切る!」「私もやってみたい!」とノコギリにも挑戦。だんだんと車の形になっていくのを見て、「タイヤが回った!」と驚きと喜びの声が上がりました。Yちゃんも「角を切ったら切りやすい!」「汗だくになったー!」と一生懸命ノコギリを握り、近くを通りかかった保育者や友達に「Yのやつなんだよ!」と嬉しそうに伝えたり、完成すると「Yのアイディアだよね!」「Yのおかげでしょ?」と何度も話し、お母さんにも一番に報告します。自分の考えを仲間と一緒に形にできたことが、Yちゃんの自信にも繋がったようで嬉しく感じました。