私たちで作る新しい生活様式 ⑧ ~自分自身を振り返る~
まだまだ暑さが続く中、2学期が始まりました。 今年度の1学期繰り返してきた“おにぎり”やおしゃべりをしないで食べるお弁当にも子ども達は慣れてきたようです。
子ども達が描いた絵を活かしたパーテーションも準備が出来、年少さんが一緒にお弁当を食べ始める事を年長、年中の子ども達に伝え、グループを作ったり、自分達でパーテーションを組み立て使い始めました。
パーテーション越しに子ども達は微笑み合ったり、手を振ったり、今年なりのお弁当を楽しんでいます。
お弁当を食べながらM君言い出しました。
「先生、話したい事があるんだけど・・・。年少さんもうすぐ一緒に食べるよね、このばってん(パーテーション)があってドキドキしないかな。向こうは見えるけどね・・・。あのね、僕ちゅうりっぷの時お弁当あんまり嫌だった(好きじゃなかった)。お家の時と違うから。ぞうの時、1人で食べるって言った。先生、外(テラス)はいいよって言ったけど、あそこ(絨毯)はダメ!!って先生と喧嘩になっちゃった。先生忘れた??今のお弁当、おにぎりだけど楽しい。だからちゅうりっぷのお弁当の時(お弁当が始まった時)、ここいいよって俺言う・・・」
と、凄く小さな声で話しました。(お弁当中だったので、小さな声でお話しする事を気にかけたようでした。)
生活の仕方の多くが変わり、子ども達は戸惑っているのではないか・・・と、保育者は感じていました。
しかし、その1つ1つを大人が与えるのではなく、子ども達と一緒に考え作り出す事で自分たちの生活となり始めているようです。そして、“年少を迎える”という期待を通し、自分自身を振り返り言葉にし始めたM君に大きな成長を感じると同時に、子どもと“ほんとの意味で繋がる”ことの大切さと心地よさを実感している自分がいました。