Tちゃんお姉ちゃんがいるからいい
今年は4.5月と休園が続き、6月からは分散登園だった為、毎年の様な保育の始まりではありませんでした。
年長児と年少児が関わり始めたのも、7月頃からだったでしょうか?年長さんは「ちゅうりっぷ(年少)さんと早く遊びたい」と言っていましたが、一緒の生活が始まったばかりの時にはまだまだ関心も薄く、関わりも少ないように感じていました。
年少のHちゃんは、初めての幼稚園生活にお母さんと門でさよならするのが寂しく、毎日部屋の前まで一緒に行く事が続いていました。
1か月程経ち、門の所で「お母さん 行ってきますしようか」と声を掛けますが寂しくなり、目には涙が溜まります。その時年長のTちゃんが登園してきました。「Tちゃんお姉さんと一緒に行く?」と覗き込むように手を出すと、わからないほどに小さく頷きそっと手を繋ぎ部屋まで行きました。遊び始めると2人は別々に過ごしましたが、さよならの時には「お姉ちゃんにバイバイする」とTちゃんを探し始めました。
翌日、Tちゃんは門でHちゃんを待っています。登園してきたHちゃんはTちゃんと手を繋ぎお部屋に。
そんな事が数日続いた頃、今日は門にはTちゃんはいません。Hちゃんが不安になるのでは?と思い「先生と一緒に行く?」と聞いてみると・・・
「Tちゃんお姉ちゃんがいるからいい」と言い、1人とことこと部屋へ向かいました。
初めての幼稚園生活を迎えたHちゃんにとって、お母さんや先生だけでなく年長のTちゃんも安心できるお姉さんになったのでしょう。
(保育者より)