私たちで考える“新しい生活様式”⑦ ~みんなで気持ち良く使うには??~
子ども達の生活で変わった事・・・ トイレも使い方もその1つです。
子ども達もトイレ用のスリッパに履き替える事になりました。 保育者が一緒に行き、手の洗い方やハンカチの使い方、スリッパの脱ぎ方も「スリッパ、揃えて脱ぐんだよ」「ぐちゃぐちゃにならないで綺麗に脱げたね」と伝えます。ところがふっとトイレを見ると、いつの間にかスリッパがぐちゃぐちゃになっている事が何度もあるのです。
まだ使い慣れないのか? とも思いましたが、「次に使う人が気持ちよく使えるようにしよう」と伝え、子ども達が並べて脱ぐことを意識できるように、線を引いたり番号を付けたりとの準備もしてみました。
片付けの頃、Y君がやって来て「トイレのスリッパ、バラバラだったから直しておいたよ」と。トイレを見ると綺麗にスリッパが揃えてありました。Y君が自分で気づき動き出した姿が嬉しく、クラスの子ども達に「今日も、スリッパぐちゃぐちゃになったけど、Y君が綺麗にしてくれたよ。次に使う人も、気持ちいいね」と伝えました。 すると「Y君ってぞうさん(年中)の時はいろんな事嫌だって言ってたのに、年長になって凄く優しいんだよね」とAちゃん。そして、翌日Aちゃんも「今日もスリッパ、バラバラだったんだよ。だから綺麗にしておいたよ、ピカピカ!」と伝えてくれました。
子ども達には、「みんなで使う場所をどのようにしたら気持ちよく使えるか」を感じ、考え動き出せるような子どもでいて欲しいと願います。その為に私たち大人(保育者自身)が、そのような事を心に留める事、そして、子ども達が感じ動き出した小さな姿に気づき、一緒に喜び合える日々を大切に過ごしたいと思っています。