心が動く小さな出来事
ある日、クラスの8名程度の年長児が水元公園に探検に出発し、ぶらぶらと何かを見つけては声を掛け合い拾い集めていました。雨上がりの草むらに「カタツムリだ!」と声が上がり捕まえていました。ある女の子は作ってきたペットボトルの虫かご?に2匹ほど入れて“とりあえず”何か捕まえた、といった感じで歩いていたのですが、ふと立ち止まり「死んでいるみたい、捨てよう!」と手を潜り込ませました。「ちょっと待ってよ!寝ているんじゃない?」と言って水を垂らしみんなで注目していると、するとすぐに体と触覚を目いっぱい伸ばし動き出したのです。「生きてる! 動き出した!」「上ってくるよ、だれか助けて!」と大騒ぎに。それからは探検しながら何度も覗き込み「すごい触覚が長いね!」「首がよく伸びるね!」と言葉を交わしながら探検中ずっと抱きかかえるようにしていました。