子ども達を“信頼する力”が試される
なんとも煮え切れない中途半端な年度末となった。子どもたちはよく分からないことも多くあったかもしれないが自由登園において仲間と躍動していた。3年間の思いを積み上げていくような卒園に向けた準備がなされず心配が残ったが、形を整える練習をするよりも仲間との最後の時を楽しもうとなった。担任とは3年間を振り返り子どもたちの感じたことや素直な気持ちが出てくるような時間を大事にしてみた。「いつも喧嘩になるが、次の日はまた、~ちゃんと遊びたくなる」「怖くてドキドキしてたけど年長になってワクワクするドキドキに変わった」「林間(お泊り保育)のカレーはなんでかわからないけどおいしかった」「~ちゃんはいつも僕の顔を見ると笑ってくれた」「初めはドキドキした林間保育だけど最後は楽しくなった」「年少の時は一人で三輪車に乗っていたけど、年長になったら友達とラグビーすることが楽しくなった」・・・と様々な気持ちがあふれ出ていた。
準備の期間は取れなかったが、子ども達が会場の準備をして保育者、保護者と作った卒園式。前日まで「私たち式で踊りたいんだけど、いい?」と子どもの声が上がり保育者と共にできることを探した。卒園式当日は、子どもらしい素直な気持ちが讃美や言葉、踊りから感じられた感謝にあふれた卒園式となった。次年度に繋がる新たな“子どもたちと作る卒園式”が見えてきたようにも感じられた。