劇遊び ⑪ ~自分の姿、友達の姿に気づく~ 劇遊び当日
劇遊び当日、子ども達の表情からは表現する事を楽しみにしている清々しさを感じました。
「今日、ばぁばも見に来た。緊張するー。」と言いつつも、その緊張感さえ楽しんでいるかのようです。
会場は、お父さんお母さん方の温かいまなざしの中程よい緊張感が生まれ、その中に飛び込んでゆく子ども達と保育者は、待ちきれず心が躍るような感覚でした。
劇遊びを終えると子ども達は語り始めました・・・
Ⅽ(年長) Aちゃん、(セリフを)最後まで言えて凄かった!
(Aちゃんは直前の控室では声を出せず涙目に・・・。みんなでAちゃんのセリフを言ってみると自分でも言い始め会場へ!)
Ⅾ君の言葉のところ、今日も違う言葉だなーって思った、頑張ってた!さすがだよ。
S(年長) Ⅾ君が手をじろじろ見るところ、面白かった! 急に代えてよかったね。
R(年中) K君が考えながら歩いている所、本当みたいだった。ヤギのお家が心配になっちゃった。
K(年長) 小さい子が一杯やっていて、一緒に出来て楽しかった。
Y(年中) SちゃんとⅭちゃんの年長、かっこ良かった。年長って凄い!
Ⅾ(年長) K君が本当に考えているみたいだったよ。だからその時顔が熱くなってきた(感動した⁈)
T(年中) 最後の歌 俺が作ったの。良かった
H(年中) お母さんたち、凄く笑っていた! 先生見た? Hは劇楽しくて面白くて、もう1回やりたかったけど。お母さん達劇やってないのに、笑っていて楽しそうだったね!!
(お母さん方の表情を見る余裕があったのかと驚きました)
今回の劇遊びを通して、子ども達は自分自身や友達の新しい姿や力に気づいたのではないでしょうか。
そこには、自分の表現や挑戦を保育者に認められるだけでなく、共に過ごす仲間の中で「○○ちゃん
凄い!」「○○君も、一緒に出来て嬉しい」「△△ちゃんの表現がステキ」と友達に認められる事、小さ
な子が憧れる存在となる事の中でこそ、感じる事が出来、子ども達の自信となってゆくのです。
(保育者より)