ぎゅってしてあげようか
年少の数人が積み木で遊んでいると、急にR君の大きな泣き声が聞こえてきました。どうやら、友達の積み木が手にぶつかりびっくりして涙が出たようです。
「ここ痛いの?」「ごめんね言う?」「痛いのダメだよ」と、周りの子どもたちは口々に言いますがR君は泣いたまま保育者の方にやってきました。保育者の側にいた年少のT君は「ねー痛いの? ぎゅってしてあげようか?」と両手を広げながらR君に声を掛けと、R君はコクリと頷きT君の膝に乗りました。「ぎゅってしたら、痛くないよね」T君。 安心したように遊びだすR君。T君は年少児なりに、R君の思いに気付いたように感じました。
「どうして、ぎゅってしてあげたの?」 「だって、Tが痛い時、先生がぎゅってしたでしょ。R君も痛いから、ぎゅってしたよ。」
(保育者より)