必死に遊ぶことと集中すること
入園を検討し園の保育を見学したお母さんに「この先小学校にいってから学習する姿勢は整うのでしょうか?」とよく質問されます。こんな質問に対して私たちは、自由に遊び自分で興味関心を深めて仲間で考えモノゴトを作り出していく生活こそが学習することの基礎を養っていくと考えています。大人の指示されたことを上手にこなし、皆と同じものを作り表現することで安心し、同じにできたことを評価されがちな現代の社会には大きな落とし穴があるように感じます。
もし、自分らしく表現でき「素敵だね」と受け止められ、あそびをとおして仲間とのかかわりをとことん突き詰めていくことができる環境が当然のごとく準備されている、本当の意味での子どもの世界があると、子どもたちは集中して遊び、新たなことに挑戦し、失敗を怖がらなくなり、よく話を聞き、相手の気持ちを感じようとし、小さな子どもに手を差し伸べるようになり、予想外の出来事にも柔軟に対応するような“たくましい”というか“子どもらしい”子どもとなっていくのです。