フェスティバルの絵本(テーマ)を決める
「毎年フェスティバルのテーマは先生たちで決めるけれど、今年は年長さんと相談して決めたい。大切なことだからみんなの気持ちを聞いて進めたい。」と伝え、保育者が事前に絞った3つの絵本(スイミー・かいじゅうたちのいるところ・おっきょちゃんとかっぱ)を日ごとに読んでいきました。その後クラスの仲間たちで絵本を1つ決め、それを4クラスの代表(自ら絵本の話し合いに参加したい子)と相談することなりました。
クラスで決まった絵本を発表していくと3クラスがスイミー、1クラスがおっきょちゃんとかっぱという結果に。「スイミーが多いから多数決でスイミー」と言う声もでましたが、クラスでも時間をかけ相談したことなので、他のクラスの仲間とも気持ちもだしあって決めてほしいという保育者の思いも伝えながら話をしていきました。「私は魚の躍りが楽しそうだし、イメージしやすいからスイミーがいいと思う」「でもカッパのダンスも楽しいよ絶対」「ぼくはかいじゅうたちもいい、かっこいいから。」と次々話す友に「ねー聞いて!」「スイミーは仲間で大きな魚になるでしょ。でもひつじ組9人だと大きな魚は作れないの。だから年長みんなが魚の兄弟になってスイミーやりたいの。」と真剣な顔で話すAちゃん。その言葉を聞いて「じゃあスイミーやろうよ!」「目はどうしようか、誰がする?」と意見が変わっていく仲間もいましたが、中にはどうしても「おっきょちゃんがいい」「水笛の泡みたいな色の洋服で踊りたいの」と泣きながら思いをぶつける子もいました。保育者もどうしようかと悩んでいると「じゃあ魚のうろこを泡みたいな色で洋服にしたら?」「しゃぼんだまで作ってもいいかもね」とその子の気持ちを受けとめ、スイミーでも生かせるような提案をしていきます。すると徐々にその子も笑顔にかわり「それならいい」と最後は納得、こうして2019年のフェスティバルのテーマは「スイミー」に決まりました!!