何気ない時間の中で
新しい学年になり、お家に赤ちゃんが生まれたGちゃん。
どちらもとっても嬉しい事ですが、Gちゃんにとっては今までの生活が大きく変わったようです。
ある日登園すると、保育者の膝の上で大きな声で泣きながら、ぎゅっとエプロンを掴み、「どうしたの?」と聞いても「幼稚園、イヤ!」と泣き声に紛れながら繰り返すばかりです。
抱っこで鶏を見に行くと「ご飯食べてる。がーがも見に行く」と泣きながらも小さな声でつぶやきました。
小さな机を囲み、縫い取りを始めると黙々と作りながら、「あのね先生、Gちゃんお家で幼稚園イヤだよって言ったの。だからもうすぐママから電話来るんだよ。Gちゃんは幼稚園イヤだからお休みしますって先生に言うの。でもね、これいっぱい作ってから帰るからね。あと、お弁当も食べてから帰るね。」「もうすぐ、Yちゃん来るかな?今日はYちゃんと遊ぶんだ!」と笑顔で話し始めました。
何かをさせようとするのではなく、無理に気持ちを切り替えさせようとするのではなく、保育者との“何気ない時間”の大切さを感じます。