新しい素材や道具に出会う面白さ
年長のS君とY君は毎日のように「とんかちやる!」と木工小屋にやって来ます。
2人はとんかちの扱いも力加減も上手く、曲がった釘も自分で抜く事が出来ますが、
木片を選び繋ぎ合わせ、打ち付けながら作る事が続く様子を見て、新しい目的を持ち挑戦できることを見つけて欲しいと思い「新しい事 やってみない?」と革を扱い、作る事を提案してみました。(在園児や卒園児のお家から沢山頂いた皮を子ども達が楽しめるように、レザークラフトの道具を準備してみました。)
しっかりと工具を押える力加減や、とんかちで打ち付ける事、工具をずらさない事等少し難しいのですが、2人は挑戦し始め、模様作りや穴を開けてのメダル作り、お財布作りを楽しみ始めました。
「模様の穴が10個も開いたよ」「これ出来るの年長だけだよね」と40分ほど作り続けました。
週末をはさみ月曜日・・・ 「先生この前作ったの、もう1回作りたい!! 早く準備しようよ!」「この前面白かった。今日は3個作るんだ!」と期待を持ち登園して来る姿がありました。
遊びや生活の中で新しい道具や素材に出会った時、子ども達はわくわくし興味を持ち、扱い、作り、何度も試しやり直してゆきます。そこには新しい事に出会った喜び、作る過程の面白さ、扱う事への興味、面白さがあるのです。