劇遊びへ向けて ④ ~劇遊びの絵本が決まらない・・・~
子どもたちのやってみたい絵本、保育者の思い描いた絵本数冊が集まりました。
「どの絵本にしようか」と話が始まると、年長たちは今までの経験から「くじ引き・じゃんけん・あみだくじ・多数決・年長が決める」と案を出しますが、何度も手を挙げる年少や「○○じゃなくちゃ嫌!!」という年中もいる中、なかなか決まりません。
そこで、保育者は「みんながやってみたい絵本を、1つずつやってみるのはどう?」と、提案してみました。 大人が決めてしまう事は簡単な事ですが、それぞれが持ってきた絵本には、大好きな絵本・お母さんに読んでもらった時を思い出す・怖い話をやってみたい・・・と、子どもなりの思いがあるように感じたのです。
G いいね~。全部(初めから最後まで)やると、またずっと決まらなくなるから、お話しの面白いところやってみて、“これ面白い!”っていうのにしようよ!!
また、みんな(の意見)が違くなったら、また劇をやってみたり話しして決めたら??
Y 大人が決めないで欲しい。 雰囲気(気持ち?)がのらなくなるから。
保育者 でも、ホントに子どもで決められるのかな??
年長 大丈夫!! これから、やってみて楽しいのにしよう!
それから、1週間程様々な絵本での劇が繰り返され、その楽しさからか、年少さんも絵本を持って来
る姿もありました。
グループの子ども達と共に、それぞれの思いを伝え合いながら、お話しが決まる過程、子ども達が
仲間となる日々を感じる事を楽しみにしています。
(保育者より)