命を感じる生活
この春、幼稚園でチャボのひよこが7羽生まれました。あるクラスが期待をもって見守り、たくさんの卵を産み始めると子どもたちと話、その卵にマジックで日付を書き込み21日間を楽しみに待ちました。正確に21日目に生まれ出てくるひよこたちを、驚きと喜びを持ち迎えました。時に失礼をして、出てこようと中から殻を割っているひよこを皆で見守りました。おばあちゃん先生に「駄目よ、取り出したら、お母さんも手伝うのだから」と言われ戻しました。
しかしながら、その一週間後には長年大切にされてきたうさぎの“リボンちゃん”が突然死んでしまいました。遠足から帰り発見しクラスの子どもたちとそのお母さんたちみんなで囲んでお祈りをして土に埋めました。「なんで動かないの、固くなっている、どうしてなの」と声が上がり、かわいがっていた子どもの中には近づけない子もいました。その後あるお母さんから「怖がっていたが何日かして、死ぬということを子どもらしく自分たちの生活に置き換え話してきたり、死ぬことに触れる絵本を読んでもらい何かを感じていたようで、数日後リボンちゃんのお墓に自分から行って声をかけていた」という話を聞く事もありました。
これからも私たちは、小さな出来事であっても命ということから逃げることなく向き合う大切さを改めて感じさせられた時となりました。