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「自分でやってみる」    釘打ち 

出来事

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『木片に釘を打つ』単純な遊びのようですが、片手で釘を持ち、もう片方の手でとんかちを持ち、釘を打ち始める事は、子どもたちにとってはなかなか難しい事のようです。経験の少ない子どもからは「先生、最初が出来ない。やって~」との声が聞こえてきます。
S君(年中)は、始めだけ保育者が釘を板に打ち付け、指でくぎを押さえなくてもよい程度に打ち込まれた状態からの釘打ちを楽しむ日が続きました。15本も打つ日もありました。ある日、年長が自分で始めから保育者に助けてもらわずに打っている姿をじっと見ていたかと思うと、保育者に頼むことなくやろうとし始めました。しかし、打とうとすると釘が倒れてしまい、何度やっても上手くいきません。「この釘がダメなんだ」とつぶやき、違う釘を手に取りますが、全然上手くいきません。「とんかちが重たいから、違うのにする」 年長さんが使っていたとんかちに替えてもらいますが、やはり、打てません・・・(既に20分経過。。。)
いつ手を貸そうかと思いながら見ていると、保育者のその思いを察したかのように「自分でやるから、(先生やらなくて)いい」と言ったかと思うと、再度挑戦。それから10分程して、やっと1本の釘を最後まで一人で打ちこみました。  「はぁー・・・出来た。 続きにする」
その日は、たった1本で終わりましたが、自分で試しやってみる事、試行錯誤しながら気持ちを途切れることなく自分でやり切った事に満足したようでした。

子どもが自分でやってみようと粘り強く挑戦する姿を、見守る楽しさを改めて感じる時となりました。

 

(保育者より)