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“自由遊びの終わり方”と“クラスの集まり”を繋ぐ“曖昧な時間”の必要性

出来事

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午前中のコーナー活動(自由遊び時間)の片付け時間となる。側にいた先生が「Pちゃん片付けの時間だよと声をかけると、急に泣き出す。「どうしたの?」と保育者が聞くと「もっと砂場遊びたい・・・。急に片付けって言われたけど、まだ終わってない・・・」と言う。「なに、もっと遊びたかったの?」「違う!!Pちゃん終ってないの!!(貯めている)水を全部(砂場に)入れたいの!!」そこで「いいよ。先生部屋で待っているから、終わったら来てね」と伝え、Pちゃんに任せることにしました。

P君の中では、時間で遊びが区切られているのではなく、自分が思い描いている遊びの流れや終わりがあるのだと感じた。(まだ、時間を意識して生活を組み立てていくことができない、園もそれを望んでいない、幼いが集中する楽しい遊びを持っている子どもたち)

すると、クラスの集会が始まりみんなが歌を歌っている時、自分の遊びが終わり、気持ちがみんなの所に向いたかのようにシャワーを浴びて着替え始めるのが見えた。P君は近づいてきて「これ“ひよこの歌”だね。これ知ってる」と、独り言のように話し「♪ひよこがね おにわでぴょこぴょこかくれんぼ~」と歌い出した。

着替えが終り、お弁当の机に。同じグループのHちゃんが机を拭いている様子を見て「遅く来たから、机拭くの間に合わなかったね。Pちゃん拭きたいなー」と、最近自分が繰り返している大好きな“机拭き”が、自分ができないのではと感じても騒ぐことなく穏やかに話していたのです。そこで「もう1回拭いてくれる?」と伝えると「いいよ!!Pちゃんすごいよ」と、いつもの様に、丁寧にはじからはじまで拭くと「すっごいきれいになった。みんな~、お弁当だしていいよ~」と“いつもの自分の役割”を意気揚々と楽しんでいました。

(クラス担任)