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リレー、本気になってるの??

出来事

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(あるクラス担任の声)
2学期が始まり、年長児の活動としてお弁当の前に3クラスの年長が集まりリレーを始めていますが、「今日は、2位だった」と淡々と(に、見えた)言いながらお弁当の用意を始める年長。翌日、「今日も、2位だった。」「今日も負けちゃったの? どうして?」「○○君が、走りたくないって。だから、2回走る人にしたけど、疲れちゃったんじゃない?!」

まだまだ始まったばかりとはいえ、子どもたちの姿から『走る楽しさ』、『負ける悔しさ』、『仲間』などいろいろ感じていないな!と思いました。「みんなは、ずっと負けたままでいいの?? ○○君が走らないままでいいの? 一緒に走って欲しいと思ったら、先生はちゃんと言った方がいいと思う!」と、保育者の思いを伝えました。(伝えるというよりも、キッパリと話す)

小雨の中走り出す子どもたちですが、なんとなく(大人に言われたから??)走っているように感じました。「みんなは、本当に勝ちたいの?? 本気で走っているの??」と聞くと、Cちゃんが急に怒った表情になり、保育者をキッと見ながら(睨みつけながら)「何でそんなこと言うの?自分はずっと勝手に休んでたのに。前も(先週も)練習してたんだから。居なかったから知らないだけでしょ!!自分のこと(自分勝手な事)言わないでよ!!!」「でも、先生大事な用事があったから・・・」「知ってるよ!でも、泣いてないじゃん。」(大事な用事が葬儀とは知っているが、笑っていて悲しそうではないと、何回も言いに来ていた) 「うち達でやるから“ちゅーりっぷ”(年少児)の所に行っちゃえばいいじゃん!!」と言い放ち、「いくよ。 並んでよ。 よーいドン!!」と走り出すCちゃん。

まだまだ自分たちで気づいて考える事や、仲間で話し合う事、やってみてまた、工夫していく事等は難しいと感じてしまいますが、それぞれに秘めた思いがあること、そしてその思いに大人がきちんと向き合うことの大切さを、子どもとのやり取りのなかから感じさせられました。子ども達の心が少しずつ動き出していることを嬉しく思った出来事でした。